数年前、何気なく手にとった漫画雑誌に、何やら見覚えのある風景が載っていました。
少し高いところから見える街並み。そこから突き出るようにのびた、二つのショッピングセンターの看板。
「どこだろう、どこだろう」と記憶をたどっていくと、大館市でした。
よくよく見ていくと「JUSGO」「ITAKO」「ホテル オーダテパレス」など、多少もじってはいるが、見覚えのある風景・建物群。
さらに読み進めていくと、そこに怪獣が現れて、大館の町を蹂躙していく……。
こう書くと「なにそのあり得ない内容」と思われるかも知れませんが、内容は至ってマジメ。描写がリアルで恐ろしい。加えて、主人公は「テロリスト」「殺人魔」というオマケ付き……。
その作品の名は「THE WORLD IS MINE(ザ・ワールド・イズ・マイン)」。 1997年から2001年まで、ヤングサンデーに連載されていた作品です。著者は新井英樹。
作中、大館は物語のキーポイントの一つなのか、何度か登場しています。主人公二人組がヒロインと出会う第一巻・大館の電器店に押し入る第五巻〜怪獣被害に災害派遣された自衛隊ヘリを主人公が襲い、大館脱出を計る第九巻。他にも何度かチョイ出で大館市が登場しています。
大館以外にも、青森市・青森県弘前市・秋田市・秋田県協和町・秋田県山内村・宮城県仙台市(市町村名は連載当時)などが登場しています。(我が二ツ井町は幸か不幸か登場せず)
秋田市では秋田駅前アゴラ広場で銃乱射、国学館高校近くのアーケード街や国道13号線では盗難車で暴走(第11〜12巻)など……。
風景は現地取材しているらしく、見覚えのある景色がそのまま出てきます。これがまたリアルで恐ろしい。
かなり強烈な内容なので(主人公が殺人鬼ですし……)、万人にはお勧めできませんが、血を見ても大丈夫で、道徳観があり、物事を判断できる高校生以上の人は一度見ていただきたいかな、と。
内容は、はっきり言ってかなり難しいです。それもあって「高校生以上」かな、と。
「生きる」というのはどういうことなのか。「生と死」とは。「命の重さ」はどれくらいなのか。「どうして人を殺してはいけないのか」。
答えの存在しない謎かけが、ここにあります。
逆にお子様や血を見るのが苦手な人には絶対にお勧めできません。ヘタに見るとトラウマになりかねません。マジで。
見る際は、かなり覚悟した上で……。
それとこの本、連載終了から年月がたってることもあり、入手困難になっています(絶版になってるかも)。念のため。
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